マイオブレースと床矯正の違いについて
こんにちは。東武東上線大山駅より徒歩1分の場所にあります、遊座大山デンタルオフィスです。最近すっかり冷えこんできて、コートやマフラーの手放せない時期になってきました。さて、今回はお子さまの将来の歯ならびの話をするとよく聞かれる、矯正の装置の違いのお話です。
*歯ならびの悪い子どもは増えている*
歯ならびが気になる・・子どもの歯なのにすでにスキマがない・・、そんな時、歯ならびの治療をいつから始めたら良いか、装置の種類はどのようなものがあって、我が子にはどの治療が良いだろう・・と悩まれる親御さんは少なくありません。矯正には大きく分けて、子どもの時から始める、「小児矯正」と「成人矯正」があります。 成人になってから行う治療は主にワイヤーを使い、歯を動かします。また、そのままだと歯が並ぶスペースがないため、歯を抜いて残りの歯を整えて噛み合わせを作る、というのが主流です。それに対して、子どもの歯の替え代わり時期に行う矯正は、歯が並ぶ『あご』の成長時期でもあるので、あごを大きく成長させて歯が並ぶ場所を作る、という治療法が主流となります。当院では『マイオブレース』というシリコン製のマウスピースを使用して子どもが本来持つ自然な発育を促し、結果として歯を抜かず、正しい噛み合わせに誘導していきます。
小児予防矯正についてはこちら→ https://www.yuzaoyamadentaloffice.com/pediatric-orthodontics/
小児矯正の中には、マウスピース装置の他に『床矯正』と呼ばれる口の中にはめる装着もありますが、マイオブレースと床矯正は一体何が違うのでしょうか?
*装置を外したあとの口の中が異なる*
子どもの成長の力を利用する治療であること・毎日装着すること、という使用方法は変わりませんが、治療が終わって装置を外した”あと”に、はっきりとした違いが出ます。マイオブレースがなぜ柔らかい素材なのか・日中1時間と就寝中つけて寝るのか?その理由が、乱れた歯・小さいあごの『原因』を治療しているからです。つまり、装置を外した後、マイオブレースに頼らず、自分自身の筋肉で歯ならびを守れるように治療計画をたてます。床矯正はあごの骨を拡大して歯が並ぶスペースを作るため、装置を外すと後戻りをしていってしまいます。装置を装着しているだけでは『根本原因』は取り除けないからです。子どもの成長期に間に合うようにあごの成長を促すには、発育と同時にその『根本原因』にも取り組む必要があります。
*大人の歯が生えるまで待つ必要はありません*
乳歯の時期に、すでにあごが小さい兆候を見つけることができます。いびきや歯ぎしり、口呼吸や姿勢の悪さ・・これらもあごが適正に発育できていないかもしれない体のサインとなります。歯ならびが気になるのは、土台であるあごが小さいから。あごが小さいと呼吸が正しくできずいびきをかいたり、気道が狭いまま成長してしまうなど、歯ならび以外の体の健康にも大きく影響を与えます。マイオブレース治療は呼吸器官やあごの成長が活発な小児の時期にスタートすれば、子ども自身の力で身体の成長を正しい方向に導くことができます!