咀嚼(噛むことの)重要性

こんにちは!大山駅から徒歩1分にあります、遊座大山デンタルオフィスです。
食欲の秋、読書の秋、スポーツの秋、実りの秋、、、楽しみの多い季節がやってきましたね。
今月、10月30日は「健康に役立つ咀嚼の日」です。
お食事をする際に何気なく行っている咀嚼は、私たち体の健康維持のためにとても大切なことです。
今回は、噛むことの重要性をお伝えしていきます。
いきなりですがここでクイズです。
私たち現代人は、1食に対しての咀嚼回数はどれくらいだと思いますか。
正解は、620回(咀嚼時間 11分)
これだけでは多いのか少ないのかわからないですよね。
様々な時代の食事を再現し、一食あたり咀嚼回数を調べたデーター上、弥生時代が3,990回(咀嚼時間 51分)20世紀初頭が1,420回(咀嚼時間 22分)。
弥生時代と比べると、現代の咀嚼回数はわずか1/6になっていることがわかります。
このまま咀嚼の回数が減ることにより、アゴが小さくなり歯並びが悪くなったり、
唾液の量が減り虫歯や歯周病、口臭の原因に繋がったり、消化不良や胃腸の負担が増えたりと、私たちに様々な影響を及ぼすことがわかっています。
咀嚼の回数を増やすためにはどのような工夫をすればいいのでしょうか?
1、噛み応えのある食材を選び、歯触りで食事を楽しむ
歯根膜という歯と歯槽骨を結んでいる繊維組織にセンサーがあり、いろいろな歯触りを感じます。サクサク、シャキシャキといったリズミカルな歯触りは運動セロトニンの分泌を高めます。セロトニンは脳内で働く神経伝達物質。ドー パミンやノルアドレナリンを制御し、感情や気分に関わる働きをするので、幸せな気分になります。歯触りを楽しみながら咀嚼回数を増やし、幸せホルモンのセロトニンも増やし食事を楽しみましょう。

噛み応えのある食材
・根菜類
・きのこ類
・豆類
・イカやタコなどの弾力のあるもの
2、1口ごとに箸を置き、30回噛むように心がける
唾液は耳下腺、舌下腺、顎下線などの唾液腺かも分泌されるものであり、正常な方は1日に 1~1.5ℓほど分泌されます。
30回よく噛むことで殺菌作用のある唾液分泌を促し、虫歯予防や歯周病予防に繋げていきましょう。
また、口輪筋や舌筋、頬筋などの口周りの筋肉も咀嚼によって刺激を受け、口元全体の筋肉を鍛えることができるので、フェイスラインの引き上げや表情豊かなお顔にも繋がります。
よく噛んで食べることでたくさんのメリットがあります。
忙しい現代で3食全部をゆっくり30回咀嚼して食事をするのは現実問題難しいのかもしれません。
ですので、全部を一気に変えるのではなく、まずは1食から咀嚼を意識し、
食材の歯応えなどを楽しみながら食事をしてみてください。