むし歯のない子に育てるには、3歳までが勝負!!
こんにちは。東武東上線大山駅より徒歩1分の場所にあります、遊座大山デンタルオフィスです。ようやく暖かい日が多くなってきましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか??
当院でも『歯医者さんデビュー』をするお子さまが増えてきましたが、その時いつも保護者の方にお伝えしているのが、『生まれてすぐの赤ちゃんのお口の中にはむし歯菌は存在しない』ということです。
では、いつ虫歯菌がお口のなかに来るのか?
生まれてすぐの赤ちゃんのお口の中には歯がないのでむし歯菌は存在しないのに、なぜむし歯になるのか??それはむし歯菌をもらってしまうからです。ではどこからもらうのか?実はむし歯菌はほとんどが保護者からの垂直感染と言われています。特に日中一緒にいる時間が長い方の保護者(=母親)にむし歯がある子どもは、母親にむし歯がない子どもに比べて、3倍むし歯になりやすいといわれています。この中で1番むし歯菌に感染しやすいのが生後19〜31ヶ月の間です。生後19ヶ月で25%、31ヶ月で75%の割合でミュータンスレンサ球菌の定着が集中し、この時期にむし歯菌の感染および定着がなされなければ、むし歯になるリスクが少なくなることが種々の疫学研究からも明らかになっています!!この時期にいかに感染をさせないかで、お子さまがむし歯になりやすいか、そうでないかが決まるのです。

保護者の方の口腔内環境も乳幼児のむし歯のなりやすさに関係する
お子さま本人がどれだけ食べるものに注意し、シュガーコントロールをしていても、むし歯菌が感染するとむし歯になるリスクは高まります。対策としては、スプーンやお箸の共有をやめたりすることですが、離乳食などを含めて一番接触する時間の長い保護者自身がむし歯等を治し、どうしたら子どもに感染しないようにできるかを考えていくことが重要です。つまり、お子さまだけでなく、保護者の方も一緒に口腔環境を整えていくこと、予防をおこなっていくことがお子さまの歯を守ることに繋がります。
エナメル質形成不全とは??
お子さまのお口の中を観察すると、歯が『エナメル質形成不全』になっている子も一定数います。エナメル質形成不全とは、生えたばかりなのに、歯の色が茶色い・黄色い、または、歯がまだらに白くなったり、歯の表面が欠けたりする疾患のことです。形成不全の状態だと歯の質が弱いため、むし歯になりやすくまた、虫歯の進行も早いことが特徴です。歯科医院でフッ素塗布をする、または、フッ素が含まれた歯磨き粉・マウスウォッシュを使用してもらって、歯のエナメル質を強化することが重要になってきます。
歯が生えてきて、特に異常がなくても定期的に歯医者に通っていると、早期発見・早期治療をすることができ、問題が大きくなる前に対策をすることができます。特に乳幼児のお子さまを持つ保護者の方はむし歯菌ゼロの口腔内を獲得するためにも、ぜひ定期的に歯科医院で検診を受けるようにしましょう!!
